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🩺 生活習慣病シリーズ 第二弾:高血圧

[2025.04.15]

◆ 「高血圧ですね」と言われた方へ

── 放っておかずに、まずは一歩を踏み出しましょう

健康診断や診察で「血圧が高いですね」と言われた方へ。
高血圧は自覚症状がほとんどないため、つい見過ごされがちです。
しかし放置すると、脳・心臓・腎臓といった大切な臓器に負担がかかり、命に関わる病気を引き起こすことがあります。

◆ 高血圧とは?

血管の中を流れる血液には、常に圧力がかかっています。
この圧力が慢性的に高い状態が「高血圧」です。

例えるなら、ホースに勢いよく水が流れ続けているようなもの。
その状態が続くと、血管に負担がかかり、やがて傷つき・硬くなり(動脈硬化)、将来的なリスクが高まってしまいます。

◆ なぜ気をつけなければいけないのか?

高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれます。
症状がないまま、少しずつ血管を傷つけていくからです。

特に、以下のような病気のリスクを高めます:

  • 🧠 脳卒中(脳出血・脳梗塞)

  • ❤️ 心筋梗塞・心不全

  • 🔁 慢性腎臓病(CKD)

これらを防ぐには、早めの対策が何より大切です。

◆ どう対策すればいいの?

1. 生活習慣の見直し

(『高血圧治療ガイドライン2024(JSH 2024)』より)

項目 内容
① 減塩 1日6g未満を目標に(加工食品や外食に注意)
② 野菜・果物 カリウムの摂取が血圧を下げる助けに。※腎疾患のある方はご相談ください
③ 運動 有酸素運動(ウォーキングなど)を週4日以上、1回30分を目安に
④ 減量 BMI25未満を目標に。体重1kg減で血圧は約1mmHg下がるといわれています
⑤ 節酒 男性:1日20g未満/女性:10g未満(日本酒1合、ビール中瓶1本が目安)
⑥ 禁煙 血圧だけでなく、心血管病のリスク軽減にも重要
⑦ 睡眠・ストレス 良質な睡眠とリラックスの時間を確保。自律神経の安定が血圧にも効果的です

2. 必要に応じて、お薬でコントロール

血圧の数値や合併症の有無に応じて、薬による治療を検討します。
薬は「最後の手段」ではなく、未来の健康を守るための選択肢のひとつです。

◆ まずは、ご自身の血圧を知ることから

血圧は、時間帯・体調・ストレスなどによって変動します。
できれば、**家庭用血圧計での定期的な測定(家庭血圧)**を習慣にしましょう。

朝・夜の1日2回を目安に記録するのが理想的です。

◆ 当院では

当院では、高血圧の診断生活習慣改善のアドバイス
必要な検査やお薬のご提案を行っています。

生活習慣からお薬まで、無理のないペースで一緒に取り組んでいきましょう。
不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

一歩踏み出すことが、未来の健康につながります。

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