🦐♨️「エビ+温泉=蕁麻疹?」
◆食物アレルギーと温泉の意外な関係
スーパーで美味しそうなエビを見つけたので、夕食にエビのガーリック炒めを作って美味しくいただきました。
その後、近くの温泉へ。
帰り道、体にかゆみの違和感が…。
そして寝る前には、人生最悪のかゆみに襲われました。
実はこれ、私自身の昨晩の体験です。
食べ物と温泉(あるいは運動)──一見関係のない組み合わせが、
アレルギー反応を引き起こすことがあるのです。
◆ 食べたあとに症状が出ないのに、なぜ?
食物アレルギーというと、
「食べた直後にじんましんや息苦しさが出る」とイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、今回私が体験したのは、
「エビを食べたあと、温泉に入ったことで蕁麻疹が出た」というケースでした。
このような反応は、
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)」と呼ばれる特殊なアレルギーの可能性があります。
◆ 食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)とは?
FDEIAとは、特定の食べ物を摂取したあとに、
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運動
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温泉や入浴
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強いストレス
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飲酒
などの「きっかけ」が加わることで、アレルギー反応が誘発される病態です。
食べただけでは出ない。
温泉や運動だけでも出ない。
でも、組み合わせると反応が出る。
この“組み合わせ”が、非常にやっかいなのです。
◆ よく知られている原因食材
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エビ、カニなどの甲殻類
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小麦製品(パン・うどんなど)
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そば
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セロリ、ピーナッツ、ナッツ類
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一部の果物(キウイ、バナナなど)
◆ 今後気をつけたいこと
✅ エビなどのアレルゲンを食べたあとは、数時間は温泉や運動を避ける
→ 発症を防ぐための大切なポイントです。
✅ アレルゲンを特定する血液検査(特異的IgE)
→ 気になる方は、検査で原因を調べておくと安心です。
✅ 抗ヒスタミン薬やエピペンの携帯も検討
→ 蕁麻疹だけでなく、重度のアナフィラキシーに備える必要がある場合もあります。
🔹まとめ
エビも温泉も大好きなのに、組み合わせるとアレルギー反応が出る──
そんな予想もしなかったことが、実際に自分の身に起きました。
症状が軽くても、次回はもっと強く出る可能性があります。
「もしかして自分も…?」と心当たりのある方は、ぜひ一度アレルギー検査を受けてみてください。
当院でも、特異的IgE検査やエピペンの処方に対応しています。
ご希望の方は、お気軽にご相談ください。